2歳・3歳で言葉が出ない…様子見で大丈夫?

2〜3歳の言葉の発達には個人差がある

「2歳を過ぎても言葉が出ない」「3歳なのに単語がほとんど増えない」

不安を感じながらも、「そのうち話すようになるよ」「男の子はゆっくりな子が多いから」と周囲に言われ、様子を見るべきか、相談すべきか迷っている保護者の方は少なくありません。

実際、幼児期の言葉の発達には個人差があります。

一方で近年の研究では、2〜3歳時点で見られる言語の遅れが、その後の語彙・文法の発達や、学習面・社会的コミュニケーションに影響を及ぼす可能性が指摘されています。「様子見」という判断自体が必ずしも誤りであるとは限りませんが、どのような根拠に基づいて様子を見るのかを理解しないまま時間が経過してしまうことには注意が必要です。

この記事では、

  • 2〜3歳で言葉が出ない場合、どこまでが「個人差」なのか
  • 様子見で問題ないケースと、早めの相談が望ましいケースの違い
  • 科学的な研究データから見た“適切な判断の目安”
  • 言葉の発達を促す家庭での関わり方

を、専門的な視点からわかりやすく解説します。

「今すぐ何かしないといけないの?」「もう少し待っても大丈夫?」

その判断に必要な情報を、ここで一緒に整理していきましょう。

2〜3歳児の言語発達の目安と「言葉の遅れ」の定義

2〜3歳児の言語発達の一般的な目安

  • 2歳頃:意味のある二語文(例えば「ママ 来た」など)を話し始める時期。語彙数には個人差がありますが、研究では2歳児の平均語彙は数百語に達し、2歳児の語彙数中央値は男児で約250語、女児で約350語と報告されています。
  • 2歳半〜3歳頃:簡単な指示を理解し、動作や物の名前など二つ以上の語から成る表現を理解できるようになります。語彙もさらに増え、色の名前など概念的な言葉も話し始めます。
  • 3歳頃:3語以上の文を組み立て、質問や会話のやりとりができるようになります(例:「○○どこ?」など)。発音も明瞭になってきます。

もちろん上記はあくまで平均的な発達の目安であり、子どもによって達成時期には幅があります。

「言葉の遅れ」の定義

専門家が「言葉の遅れ(言語発達遅滞)」とみなす基準は、研究により定義されています。

例えば国際的な基準では、24か月(2歳)時点で表出語彙が50語未満、かつ二語の組み合わせが出ていない場合、「Late Talker(遅話傾向)」すなわち言語発達の遅れと定義されます。

日本小児神経学会QAページにおいても、2歳になって単語が数語のみという状況については専門的な検査や相談が必要なサインとされています。

「言葉の遅れ」の頻度(有病率)

大規模研究データによると健常な知的発達を持つ子どもでも、2歳児の約10〜20%が「言葉の遅れ」に該当するとの報告があります。

別の研究によると、生後18〜23か月で言葉が遅れている子は約13.5%と推定され、30〜36か月では16〜17.5%との報告もあり、年齢が上がるにつれて一部の子は追いつく一方、新たに遅れが明確になる子もいることが示唆されています。

また、幼児期においては男児の方が女児よりも言語の立ち上がりが遅い傾向があり、その発生率は男児で女児の約3倍とされています。

言葉の遅れの将来予後:多くは追いつくが一部持続も

幼児期の言葉の遅れを示す子の多くは、その後の発達である程度追いつくことが数多くの縦断研究で報告されています。

ある研究では、言葉の遅れを示す2歳の子を追跡した結果、3歳時点でも遅れが残っていた子が全体の半数以上いましたが、4歳時点でも遅れが持続した子は約29%まで減少したと報告されています(残りの約7割の子は4歳までに言語能力が有意な遅れを示さないレベルに追いついたことになります)。その他にも、2歳で言葉が遅れていた子のうち構文の能力が正常範囲に達した子は、3歳時点で41%、7歳時点では84%まで増加したという報告もあります。

これらの結果をもとに考えると、年齢が上がるにつれて多くの子が言語面で追いつくことが期待できることがわかります。

その反面、2歳で言葉の遅れを示した子の約2〜3割は学齢期以降も何らかの言語の弱さ(文法や語彙の遅れなど)が持続する可能性があると言えます。また、「追いつく」とはいっても明らかな遅れが改善するのみで、同年齢の平均と比べると言語能力がやや弱い傾向は残ることも指摘されています。

そして、言葉の遅れの将来予測という観点で重要なのは、幼児期の時点でどの子が自然に追いつく「遅咲き」なのか、どの子が持続的な言語障害に移行するのかを正確に予測することは難しいという点です。現時点の評価では100%の予測はできないことを踏まえ、次章以降で述べる複数の評価ポイントを総合的に考えて「様子を見てもよいか」を判断することが大切です。

言葉は出ないが様子を見てもよいケース

言葉が遅れている子どもの中には、特別な支援がなくても自然に追いついていく「遅咲き」のケースがあります。研究によれば、「遅咲き」の子どもには以下のようないくつかの特徴が見られます。

言葉以外の発達が順調

言葉の遅れ以外に全体的な発達遅滞がなく、認知面や社会性の発達が年齢相応である場合、単に話し始めが遅いだけの可能性があります。

特に言葉の理解(受容言語能力)が年齢相応であるかどうかは重要な指標です。遅れている子の中でも、理解力がほぼ問題なく、指示に従えたり日常会話の内容を理解しているようであれば、表出(話す)面だけの遅れ、つまり表出性言語遅滞の可能性が高いと考えられます。

このタイプの子は将来追いつく可能性が比較的高いとされています。実際、2歳時に表出言語が遅れていた子の追跡研究では、理解力が正常範囲であった子の方が、その後も遅れが持続する率が低かったと報告されています(2歳時言語理解に遅れがあった子の8.5%が6歳でも遅れが残存。一方、言語理解が正常だった子では3.7%のみ遅れが残存)。このように、理解力が保たれている場合は良好な予後を示す傾向があるのです。

ジェスチャー(指差しなど)の活用

言葉の代わりに指差し(興味のあるものを指し示して大人に共有する行動)や手振りで要求を伝えるなどの非言語コミュニケーションが豊かな子は、言葉が出るのが遅くてもコミュニケーション意欲自体は高いと言えます。実際の研究でも、遅れを克服できた「遅咲き」の子たちは、同年齢で持続的に遅れた子と比べ、ジェスチャーを積極的に使って意思疎通を図っていたことが報告されています。

また、乳児期においても指差しの頻度や開始時期は後の言語発達と有意に関連することが確認されています。つまり、幼少期の指差しはその後の言語習得をある程度予測する要素であり、指差しが出ている子は言葉の発達上プラス材料と考えられます。

このように、豊富な指差しや仕草で大人とやりとりできている子は、言葉の遅れがあっても様子を見ながら見守ってよいケースである可能性が高いです。

聞こえに問題がない

言葉の遅れの原因として見逃してはならないのが、聴力の問題です。

耳が聞こえにくいと当然ながら言葉の獲得は遅れます。高度難聴であれば乳児期から「物音に反応しない」「呼んでも振り向かない」などで比較的早期に気付かれることがありますが、中程度以下の難聴や一見反応が良い子(周りの雰囲気を察するのが上手で聞いている風に見える子)では発見が遅れることがあります。したがって、他の発達が順調でジェスチャーも出ている場合でも、言葉が極端に少ないときは聴力検査が推奨されます。

以上のように、理解力があり非言語コミュニケーションも豊かで、聴力や他の発達領域に問題がない場合は、「少しゆっくりペースの子」つまり様子を見ても良いケースの可能性が高いと言えます。

実際、厚生労働省の発達支援ガイドでも「発育・発達にこれまで遅れがなく聴力にも問題がなければ、しばらく様子を見て、健診の時などに相談してみてください」と案内されています。ただし、様子を見る場合でも定期的に言葉の増え方やコミュニケーション状況を観察し、6か月ごとなど節目で評価し直すことが推奨されています。

また、その間も家庭で言葉を促す働きかけをしていくことも大切です(具体的な関わり方は後述)。

早期に相談が必要な言葉が出ないケース

一方で、次のようなサインが見られる場合は早期に専門機関へ相談・評価を受けることを強くおすすめします。これらは単なる「個人差」の範囲を超え、何らかの発達上の問題が背景にある可能性があります。

2歳を過ぎても有意語(意味のある単語)が全く出ていない

単語がまったく出ない、またはごくわずかしか出ていない場合は、標準的な発達との差が非常に大きく、早期の評価や支援を検討すべき状態と考えられます。

例えば「ママ」や指さしでの要求もない、といった場合は聴覚障害や自閉スペクトラム症などの言語発達に影響を及ぼす要因が背景にある可能性も否定できません。このような様子が見られる場合は、できるだけ早めに小児科や耳鼻科での評価を受けることが勧められます。

3歳になっても二語文が出ない

3歳頃には本来であれば二語以上の文や簡単な会話ができ始める時期です。それにもかかわらず、単語一語のみの発話にとどまっている、あるいは二語文が全く見られない場合には、言語発達の遅れが目立つ状態と考えられます。

厚生労働省の発達支援に関する研修テキストにおいても、3歳時点で二語文が見られないことは、言語発達の遅れを考える一つの目安とされています。

このような場合には、経過観察のみで済ませるのではなく、専門家による評価を受けたうえで、必要に応じて療育支援を検討することが重要です。

言葉の理解面でも遅れがある

表出語(話す言葉)だけでなく、聞いて理解する力も遅れている場合は注意が必要です。

例えば2歳前後で「ちょうだい」「持ってきて」といった簡単な指示が全く通じない、指差したものを見ない、呼びかけに反応しない、といった場合は言語理解の遅れを示唆します。

言葉の理解の遅れは、単なる遅咲きではなく何らかの発達障害(自閉スペクトラム症や知的障害など)を伴う可能性が高くなる要因です。研究報告でも、言葉の理解に遅れを伴う子は将来的に言語障害が残存するリスクが高いことが示されています。

したがって、理解面の遅れが疑われたら早期相談が必要です。

指差し・共同注意が見られない

先に「指差しができる子は様子見ケース」と述べましたが、その逆に1歳半〜2歳になっても指差しをしない、大人が指差したものを一緒に見る(共同注意をとる)ことができない場合は注意サインです。

共同注意とは、大人と子どもが一緒に同じ対象に注意を向けるスキルで、通常生後6〜12か月頃から芽生え始める重要な社会的スキルです。共同注意や指差しの欠如は自閉スペクトラム症(ASD)の初期徴候としてよく知られており、研究でも生後8〜15か月時点の共同注意の反応が低い乳児は、16〜38か月時点で言語発達や社会的応答性に遅れが見られることが示されています。

そのため、1歳半を過ぎても指差しが出ない、または他者の指差しを追わない場合は小児科や発達専門機関で評価を受けることを推奨します。「指差ししない=自閉スペクトラム症」と決めつける必要はありませんが、言葉の遅れ+指差しの欠如の組み合わせは専門的評価を受けるべき重要なサインと言えます。

社会的な応答や模倣の欠如

言葉の遅れに加えて

  • 人への関心が乏しい
  • アイコンタクトが少ない
  • 名前を呼んでも振り向かないことが多い
  • 笑顔や表情による応答が少ない
  • 他の子どもと関わろうとしない
  • 大人や周囲の動きをまねしない

といった、社会的なやりとりや模倣の発達に偏りが見られる場合には、早めの相談を検討することが大切です。

これらの特徴は、自閉スペクトラム症(ASD)など、社会的コミュニケーションの発達に課題がある状態を示唆することがあります。

他領域の発達遅滞を伴う

言葉の発達だけでなく、運動発達(ハイハイや歩行の遅れ)手先の不器用さ着替えや食事など日常生活動作の習得の遅れがあわせて見られる場合には、言語面に限らず全体的な発達状況を含めた包括的な評価が必要になります。

例えば、知的発達の遅れがある場合には、言葉だけでなく、身辺自立や理解面など複数の領域に遅れが見られることがあります。

このようなケースでは、言語面のみの支援にとどまらず、発達全般を見据えた支援計画を立てることが重要です。そのため、早めに小児科などの医療機関や、児童発達支援事業所などの専門機関に相談することが勧められます。

以上のような赤信号のサインがある場合、「もう少し様子を見る」のではなくできるだけ早めの専門的評価を受けることが望ましいです。

専門機関では聴力検査や発達検査、知能検査などが行われ、原因に応じた対応策が示されます。早期に原因を特定し、適切な支援を受けることで、将来の言語能力や社会適応を最大限伸ばすことができます。

言葉の発達を促す家庭での関わり方

言葉の発達がゆっくりなお子さんに対して、家庭でも言葉の発達を促す方法はあります。

これは様子見の場合でも、また専門家の療育を受ける場合でも並行して取り組む価値があります。近年の研究や介入プログラムから得られた知見に基づき、以下に効果が実証された関わりアプローチを紹介します。

親子の対話を増やし、応答的な関わりをする

最も基本的なポイントは、子どものコミュニケーションに対して敏感に反応し、双方向のやりとりを増やすことです。

具体的には、以下のような手法が有効です。

  • 子どもが指差しや発声で何かを示したら、すかさず言葉にして応じる
  • 「〇〇が欲しいのかな?」と気持ちを代弁する
  • 子どもの発話が一語でも出たらそれを繰り返して広げてあげる(例:子「ブーブー」(車のおもちゃを指す)、親「ブーブーだね、赤い車だね!」)

こうした応答的で豊かな言語入力は、子どもの言語発達を促すことがわかっています。研究上でも、親が子どもとのやりとりの中で言語を引き出す技法を学ぶことで、子どもの言語表現は有意に伸びるというエビデンスがあります。また、言葉の表出の遅れのみの子にはまず親子の関わり方の工夫を、言葉の受容(理解)も含めて遅れがある子には専門的言語療法を組み合わせることが望ましいとされています。

エビデンスに基づく言語支援法を組み合わせて実践する

言語発達支援には、大きく分けて暗黙的アプローチ(環境を整え豊富な言語入力を与える、モデルを示すなど)と明示的アプローチ(特定の語を引き出す練習、発音を教える、言葉そのものに目を向けさせる関わりをするなど)があります。

これらの支援は子どもの発達段階に合わせて組み合わせることが重要です。例えば、語彙を増やすには日常生活で物の名前や動作を繰り返し示す(インプットの充実)と同時に、子どもが要求の場面でことばを使うよう軽く促す(「◯◯ちょうだいって言ってみようか」などの誘導)といった組み合わせが有効です。また文法を伸ばすには、日常会話で正しい文を聞かせるだけでなく、子どもが短い発話をしたときにそれを少し拡大して言い直す(子「ワンワン いた」→親「そうだね、大きいワンワンがいたね」)といった技法も効果があります。

研究によれば、言語刺激のインプットを増やすモデリング技法、子どもに発話の機会を作る質問や応答促進、そして子どもの発話にフィードバックするリキャスト技法などを組み合わせることで、語彙・文法の習得が促進されるとされています。

このように、一つの手法だけでなく複数のエビデンスに基づく言語支援法を組み合わせて実践することが望ましいです。

絵本の読み聞かせ(対話的読み聞かせ)

絵本を使った親子の対話は語彙を増やし、言語理解を深めるのに非常に役立ちます。

特に効果的なのは対話的読み聞かせと呼ばれるアプローチです。対話的読み聞かせでは、ただ読み聞かせるだけでなく途中で子どもに質問したり、子どもが指差したものについて会話したりする双方向のやりとりを重視します。例えば絵を指して「これは何かな?」と問いかけ、子どもが答えたら「そうだね、○○だね。これは何色かな?」とさらに広げる、という具合です。

この方法は研究で子どもの語彙や理解力を高めることが証明されています。

親子の読み聞かせは楽しく取り組めて負担も少ないので、毎日の習慣にするのがおすすめです。

日常生活の中で言葉を教える

特別な時間を設けなくても、日常のあらゆる場面が言葉の学びのチャンスです。

例えば食事の際に「ごはん、ぱくぱく食べようね」「スプーン持って」など語りかけたり、公園で「わぁ大きい犬だ!走ってるね」など実況中継のように話すことで、子どもは語彙と言い回しを吸収します。また子どもが何か声を発したら、それを会話のきっかけに広げることも大切です。たとえ意味のない音や喃語でも、「今何て言ったのかな?○○かな?」とやりとりを続けることで、子どもは自分の発した音に意味があるんだと感じ、発話意欲が湧きます。

ポイントは、子どもの関心に合わせて言葉を与えることです。

子どもが見ている物・好きな物にラベルを貼るように名前や描写を言語化してあげると、注意が向いているだけに学習効果が高まります。例えば子どもがブロック遊びをしていたら「高い塔ができたね!もう一つ積む?えいっ」と語りかけ、子どもの動作や興味を言葉と結びつけます。

このような日常会話の中での豊かな語りかけは、形式ばった訓練よりも幼児には効果的であることが知られています。

言語聴覚士による専門的支援

家庭での関わりに加え、必要に応じて言語聴覚士などの専門家による療育・言語訓練を受けることも検討しましょう。

特に理解面の遅れや発音の問題が大きい場合、言語聴覚士(ST)による個別訓練が有効です。研究では、表出面だけでなく受容面も遅れている子には専門的セラピーを行った方が効果が高いことが示唆されています。また発音(構音)の明確さに課題がある子には、口腔運動のトレーニングや音韻意識を高める遊びを取り入れた指導が有効とされています。

日本においては市区町村のことばの教室(言語通級指導教室)や療育センター、医療機関の発達外来、当事業所のような一部の児童発達支援事業所などでことばの訓練プログラムを受けることができます。

専門家は遊びを通じて語彙を教えたり、カードや画像を使って発音練習をするなど、子どもの状態に合わせた介入を行います。その効果について、ある研究では、2歳児の表出性言語遅滞に対し3か月間の集中的な親子プログラムを行ったところ、プログラムを受けた子どもの75%が3歳時点で言語能力が正常範囲に改善したとの結果が出ています(何もしなかった子たちは44%の改善に留まりました)。同時に、プログラムを受けた子どもは3歳時点で言語障害の基準に該当した子が8%に過ぎなかったのに対し、何もしなかった子たちでは26%が言語障害が持続していました。この研究は、早期介入がその後の言語発達遅滞の持ち越しを有意に減らすことを示したものです。

もちろん全ての子にこの結果が当てはまるわけではありませんが、言葉の遅れが大きい場合には専門家の力を借りることで言語発達の軌道を改善できる可能性が十分にあると言えます。

おわりに:子どもたちの未来のために

「うちの子は大丈夫だろうか」という悩みに対して、本記事では信頼できる研究論文のエビデンスをもとに情報を整理しました。

2〜3歳児の言葉の発達は早い子・ゆっくりな子、様々です。

多少ゆっくりでもこの記事で述べたように理解力やコミュニケーション意欲が見られる場合は、過度に心配しすぎず家庭で言葉を伸ばす関わりを続けながら見守ることもできます。一方で、明らかな遅れのサイン(指差しがない、2歳で言葉ゼロ、理解力の遅れ等)がある場合は、躊躇せずに早めに専門機関に相談することが、子どもたちのより良い未来につながります。

お子さんの言葉の発達について保護者の方が悩んだとき、本記事の内容がお役に立ち、適切なタイミングでの相談や対応につながれば幸いです。

当事業所「言語療育ことばパレット」は、子どもたちの”ことばの困った”を解決することを使命として、言語聴覚士や経験豊富な保育士を中心に専門的な個別療育を実施しています。岐阜市近隣でお子さんのことば・コミュニケーションでお悩みの方は、お問い合わせください。

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